「Plamo」タグアーカイブ

Plamo Linux でGUIログイン

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズで、Fujitsu ESPRIMO D5240(改)へ『Plamo Linux 6.0』をインストールした続きです。

今回は、起動時に『GUIのログイン画面』からログインできるようにしてみたいと思います。

 

1.Xディスプレイマネージャー

Linuxはランレベルを変更して、『ディスプレイマネージャーを使用するモード』にすると、『ディスプレイマネージャー』なるものが『Xサーバ』を起動して、『GUIのログイン画面』を表示するらしい。

そのログイン画面で認証に成功すると『X Window System』が起動し、『startx』などコマンドを打たなくても『GUI画面』が表示される。

因みに『ディスプレイマネージャー』の標準が『Xディスプレイマネージャー(XDM)』で、『GNOME』で使用されるのが『GDM』、『KDE』で利用されるのが『KDM』だそうです。

 

2.ランレベルの変更

ランレベルの設定は『/etc/inittab』ファイルの中の『initdefault』行に書かれているそうなので、早速エディタで開いて見てみました。

『Plamo Linux 6.0』は初期設定で『ランレベル』が『3』で、このままだと『CUI画面』で起動し、『GUI画面』を表示するには、ログイン認証した後『startx』とコマンドを実行する必要があります。

Linuxの典型的な『ランレベル』の設定は、『3』が『ネットワークを使用するマルチユーザモード』で、これに加えて『Xディスプレイマネージャー』を起動するのが『5』だそうです。

ということでランレベルを『5』に変更してみました。

が、『GUIのログイン画面』がでません!

 

何故でしょう?

少し調べてみたら、Linuxのランレベルは、ディストリビューションによって設定が異なっているようです。

今回使用している『Plamo Linux 6.0』は『Slackware』ベースなので、典型的には未使用となっているランレベル『4』が『Xディスプレイマネージャー』を起動する用で、ランレベル『5』が未使用になっているようです。

こういう細かな部分がLinuxを小難しくしてるんだと思うのですが。。。

気を取り直して、ランラベルの変更です。

  1. 『root』でログイン
  2. 『vi』で『/etc/inittab』を編集
    vi /etc/inittab
  3. 次の行を変更して保存
    (変更前) id:3:initdefault:
    (変更後) id:4:initdefault:
  4. 『reboot』を実行して再起動

 

3.作業を終えて

再起動すると、無事に『GUIのログイン画面』が表示され、一般ユーザでログインすると直ぐに『GUI画面』が表示されました。

いくつか気になった点。

『GUIのログイン画面』を使用すると『root』でログインできなくなってしまうようです。

まぁ一般ユーザでログインして『su』コマンドを使えば『root』に切り替えれば良いので実質問題ありませんが。

あと『GUIのログイン画面』で『console log for plamo』と表示されたウインドウが表示され、一般ユーザでログインした後の『GUI画面』でも、『xconsole』という名で、そのまま残っています。

これも消せば問題なさそう(?)ですが、少し気持ち悪い感じがします。

 

Fujitsu ESPRIMO D5240(改)へPlamo Linuxをインストール(2)

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズで、Fujitsu ESPRIMO D5240(改)へ『Plamo Linux 6.0』をインストールした続きです。

今回は、『GUI画面』を起動できるようにすることと、一般ユーザの追加をしてみたいと思います。

 

1.X Window System の設定

前回『Plamo Linux 6.0』をインストールし、『root(スーパーユーザ)』でログインして『CUI』で利用できるようになりましたが、『startx』コマンドを実行しても残念ながら『GUI画面』は起動しませんでした。

どうやら『X Window System』の設定をしなければならないようなのですが、『Plamo Linux』には、オリジナルの『xfplamoconfig』という設定ツールがありましたので、これを使って設定します。

  1. パソコンを起動し、『Plamo Linux 6.0』が起動したら、『root』でログイン
  2. 『xfplamoconfig』と入力して実行
  3. 『Xサーバの設定』画面で『設定完了』を選び〈OK〉
  4. 『/etc/X11/』ディレクトリ配下に『xorg.conf』という『X Window System(X11)』の設定ファイルが出来上がる

これで基本的な設定ができているようなので、『startx』コマンドを実行してみると、無事『GUI画面(twm)』が起動しました。

と思いきや

 

良く見ると何だか画面がモニターから右にズレています。

モニターの調整ボタンでズレを直そうとしたら『サポート外のモードです』と表示されて修正できません!

どうやら使用しているモニターの標準表示仕様を超えた設定で『X Window System』が起動しているようです。

再度『xfplamoconfig』を実行し、モニターのマニュアルに載っている『解像度』と『水平周波数』『垂直周波数』の一覧を元に修正します。

  1. 『xfplamoconfig』と入力して実行
  2. 『Xサーバの設定』画面で『垂直同期周波数』を選び〈OK〉
  3. 『垂直同期周波数の選択』画面で、モニターのマニュアルに載っている数値を選び〈OK〉
  4. 『Xサーバの設定』画面に戻ったら『設定完了』を選び〈OK〉

これで『xorg.conf』が修正でき、『startx』コマンドを実行してみると、無事『GUI画面(twm)』のズレが直りました。

 

2.一般ユーザの追加

次に通常使う一般ユーザを登録します。

通常『Linux』では『useradd』というコマンドを使うらしいのですが、『Plamo Linux』には日本語でガイダンスが表示される『adduser』というコマンドがあるので、こちらを使います。

  1. rootのコマンドプロンプトで『adduser』と入力し、実行します。
  2. 『Can you read Japanese chars on this term? [y/N]』に『y』と入力し、実行します。
  3. 『新しいユーザのログイン名を指定ください』の問いに好きなログイン名を入力し、実行します。
  4. 『ユーザIDは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  5. 『属するグループは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  6. 『他のグループにも属しますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  7. 『ホームディレクトリは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  8. 『使うシェルは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  9. 『使うWMは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  10. 『ローマ字,かな入力,NICOLA 入力のどれを使いますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  11. 『伝統的なIMの代わりに新世代IMを使いますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  12. 『ビジュアルベルを使いますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  13. 『フォントサイズ』を3回聞かれますので、何も入力せず、実行します。
  14. 『アカウントの有効期限は?』の問いに何も入力せず、実行します。
  15. データの確認をしてきますので、実行します。
  16. 『Full Name』『Room Number』『Work Phone』『Home Phone』『Other』と聞かれるので、適当に入力して(または入力せず)、実行します。
  17. 『Enter new UNIX password:』 に新しい一般ユーザ用のパスワードを入力し、確認でもう一度入力します。
  18. 一般ユーザの登録が完了しますので、『exit』と入力して実行し、ログアウトします。
  19. 『plamo login:』に新しいユーザ名を入れ、パスワードも入力します。
  20. 一般ユーザの『CUI』にログインしますので、『startx』とインストールし、実行します。
  21. 『GUI』が起動し、『ようこそXfceへ。初めてパネルが起動されました。』のウィンドウが開きますので、『デフォルト設定を使用する』を押します。

これで、無事に一般ユーザを登録し、『Xfce』が起動するようになりました。

と思いきや

 

画面上表示されないアイコンがあります。

使用するアイコンの設定がおかしいようなので直します。

  1. 画面左上『アプリケーション』メニューから『設定』-『設定マネージャー』を開く
  2. 『設定マネージャー』の一覧から『外観』を選ぶ
  3. 『アイコン』タブを開き『ネズミ』を選んで閉じる

これで表示されていなかったアイコンも表示されました。

 

3.作業を終えて

何度か表示がおかしくなりながらも、どうにか設定することができました。

起動時の『ログイン画面』が『CUI』なのは問題ありませんが、終了時や再起動時に『root』で『shutdown -h now』コマンドや『reboot』コマンドを実行しなければならないのは、

ちょっと面倒。。。

 

きっと何かの設定をすれば、他のディストリビューションのように『GUIログイン』や、『Xfce』画面からパソコンを終了したりすることができるんだろうなぁ

Fujitsu ESPRIMO D5240(改)へPlamo Linuxをインストール

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズです。

以前『Plamo Linux 5.3』をノートパソコンへ試しにインストールしましたが、『Plamo Linux 6.0』がリリースされましたので、今回はFujitsu ESPRIMO D5240(改)へインストールしてみたいと思います。

 

1.Fujitsu ESPRIMO D5240のスペック

Fujitsuから2007年4月に発表されたビジネス向けのパソコンESPRIMO D5240は、CPUをインテルのCore2Duo E4300/Pentium4 531/Celeron D347から選択でき、RAM容量やハードディスク容量、光学ドライブの種類なども選択できる仕様になっています。

今回使用したパソコンのスペックは次のとおりです。

  • インテル Celeron D347(3.06GHz) → Core2Duo E4600 に換装
  • インテル 945GZ Express チップセット
  • メインメモリ 1GB → 2GB に増設
  • グラフィックアクセラレータ チップセット内蔵
  • HDD 80GB
  • フロッピーディスクドライブ
  • DVD-R/RWドライブ

 

2.Plamo Linux 6.0でいきましょう!

いつかは『Slackware』と思ってはいても、Linux初心者かつ英語力に難がある私には、どうも敷居が高いです。

そこでSlackware系のディストリビューションで、しかも日本人によって日本語化されているというディストリビューション『Plamo Linux』に白羽の矢が立つ訳ですが、日本語化されていても難しいは難しいです。

日本語の公式サイトがある(というか、公式サイトが日本語で作られている)ので安心感はあるのですが、Linux初心者には、必要な情報、例えばインストールの仕方や基本的な使用方法の調べ方すら分からないので、逃げ腰になってしまいます。

そんな中、『Plamo Linux 6.0』がリリースされたというニュースがあったことと、古いLinux関係の本を整理していたら『ホップ!ステップ!Linux!(翔泳社)』という『Plamo Linux』を教材にした世紀末に発行された本を見つけことが重なり、何となく『Slackware』への道の入り口に立ちたいと思ったのです。

まぁ、現在の『Plamo Linux』が『Slackware』への道の入り口になるのかは、よく分かっていないのですが、

そこは、まぁ、『気の持ちよう』ということで。

 

ということで、今回は『Plamo Linux』でいきましょう!

 

3.インストール前の準備

では、公式サイトのダウンロードページから『isoイメージ』を入手して、と思ったのですが、いきなり問題発生です。

『以下のサイトからダウンロード可能です』と紹介されている1番上のサイト(ftp.ne.jp)で『isoイメージ(plamo-6.0_x86_64_dvd.iso)』を見つけることができませんでした。

まぁ、その次のサイト(Ring Server Project)からダウンロードできたので良かったのですが、いきなり諦めるところでした。

気を取り直してダウンロードした『isoイメージ』をDVDに焼きます。

では、インストールを始めましょう!

 

4.いよいよインストール

以前『Plamo Linux 5.3』をインストールしたときと変わらない気がしますが、今回インストールした手順です。

  1. パソコンを起動し、『Fujitsu』のロゴが表示されたら、F12キーを押して『起動メニュー』を表示
  2. DVDを挿入し、『起動メニュー』から『CD/DVD』を選び実行
  3. ペンギンの絵の画面が表示され、暫くして『install login:』プロンプトが表示されたら、『root』と入力し実行
  4. 『PLAMO LINUX』のロゴか表示されたら『#』プロンプトに『setup』と入力し実行
  5. 『Plamo Linux のセットアップメニューへようこそ』画面で『cfdisk』を選び実行
  6. 『HDD selection』画面で『/dev/sda』を選び〈了解〉
  7. 内蔵ハードディスクを全て『Plamo Linux』で使うので、『sda1』など全ての既存パーティションを『削除』
  8. 『新規作成』を押下し、『パーティションのサイズ』に表示されている数字を消して『2G』と入力して実行
  9. 『基本パーティション』を押下すると『/dev/sda1』が、Idタイプ『83 Linux』で作られる
  10. 『タイプ』を選び『82 Linux スワップ』に変更
  11. 『空き領域』を選び『新規作成』を押下し、『パーティションのサイズ』をそのままにして実行
  12. 『基本パーティション』を押下すると『/dev/sda2』が、Idタイプ『83 Linux』で作られる
  13. 『/dev/sda2』を選び『起動可能』を押下すると、『起動』欄に『*』が表示される
  14. 『書き込み』を実行して、『パーティション情報をディスクに書き込んでもよろしいですか?』の確認に『yes』と入力し実行
  15. 『Plamo Linux のセットアップメニューへようこそ』画面へ戻り『install』を選び実行
  16. 『Plamo Linux インストールメニュー』画面で『ADDSWAP』を選び実行
  17. 『スワップ領域が見つかりました』画面で〈はい〉
  18. 『MKSWAPを使いますか?』画面で〈はい〉
  19. 『スワップパーティションの初期化が終了しました。』画面で〈了解〉
  20. 『スワップ領域の設定完了』画面で〈了解〉
  21. 『インストールを続行しますか?』画面で〈はい〉
  22. 『Linuxをインストールするパーティションの選択:』画面で選択できるのパーティションが『/dev/sda2』のみなので、そのまま〈了解〉
  23. 『パーティション/dev/sda2のフォーマット』画面で『Format』を選び〈了解〉
  24. 『/dev/sda2のFS形式の選択』画面で好きなファイル形式(今回は『ext4』)を選んで〈了解〉
  25. 『続行しますか?』画面で〈はい〉
  26. 『インストール元の選択』画面で『1 CD-ROMからインストール』を選び〈了解〉
  27. 『Install from the Plamo Linux CD-ROM』画面で『scan』を選び〈了解〉
  28. 『CD-ROMドライブが見つかりました』画面で〈了解〉
  29. 『インストール方法の選択』画面で『plamo』を選び〈了解〉
  30. 『続行しますか?』画面で〈はい〉
  31. 『インストールするカテゴリの選択』画面で『lof』上でスペースキーを押下し〈了解〉
  32. 『続行しますか?』画面で〈はい〉
  33. 『プロンプトモードの選択』画面で『RECOM』を選び〈了解〉するとインストールが始まる
  34. 暫くして『システム設定』画面が表示されたら〈はい〉でシステム設定を開始
  35. 『install bootloader』画面で『grub』を選び〈了解〉
  36. 『grub-installの実行』画面で〈はい〉
  37. 『grub.cfgの内容』画面で〈終了〉
  38. 『continue?』画面で〈はい〉
  39. 『grubのインストール先指定』画面で〈OK〉
  40. 『grubをMBRにインストール』画面で〈Yes〉
  41. 『インストール完了』画面で〈OK〉
  42. 『ネットワークの設定?』画面で〈はい〉
  43. 『configure your network』画面で〈了解〉
  44. 『configure your hostname』画面で『plamo』と入力し〈了解〉
  45. 『configure your domainname』画面で何も入力せず〈了解〉
  46. 『接続方法の変更』画面で『Dhcp』を選び実行
  47. 『Specify nameserver ?』画面で〈いいえ〉
  48. 『finish network configuration』画面で〈了解〉
  49. 『時間帯の設定』画面で〈はい〉
  50. 『システムの最終設定』画面で〈了解〉
  51. 『新しいUNIXパスワードを入力してください:』にパスワードを決めて入力
  52. 『新しいUNIXパスワードを再入力してください:』に再度パスワードを入力
  53. 『セットアップ完了』画面で〈了解〉
  54. 『Plamo Linux インストールメニュー』画面に戻ったら『EXIT』で終了

『#』プロンプトが表示され、DVDが吐き出されたら無事にインストール終了です。

『reboot』と入力して実行し、パソコンを再起動しましょう。

 

5.インストールを終えて

再起動後、『plamo login:』へ『root』と入力し実行。

『Password:』へ先ほどのインストール時に設定したパスワードを入力して実行。

これで『root@plamo:~#』とプロンプトが表示され、無事にインストールが終了しました。

この後『一般ユーザ』を作成し『GUI画面』を起動するのですが、それは次回にするとして、取り敢えずネットワークの設定が問題なくできているか確認してみました。

ping yahoo.co.jp

これで『Yahoo! Japan』まで辿り着けば大丈夫かな。

ちなみに『Linux』の『ping』は、勝手に止まらないので『Ctrl+C』で止めます。

回数を指定して『ping』を飛ばす(例では4回)のは

ping -c4 yahoo.co.jp

だそうです。

 

少しずつ『slackware』に近づいていきたいのですが、

これで一歩目を踏み出せたのかなぁ?

Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/AへPlamo Linux 5.3をインストール

WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズの第6弾です。

以前、『Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/A』にCentOS6.6をインストールしましたが、今回は、もう1台の『Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/A』に他のLinuxをインストールしてみたいと思います。

 

1.Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aのスペック

以前も書きましたが、Fujitsuから2003年夏の法人向け(?)モデルとして発表されたノートパソコンFMV-BIBLO NB20D/Aは、CPUにモバイルAMD Athlon XP-M 2000+を搭載し、RADEON7000相当のビデオ機能を統合したチップセットを使ったパソコンでした。

今回使用したパソコンのスペックは次のとおりです。

  • モバイルAMD Athlon XP-M 2000+
  • ビデオ統合チップセット RADEON IGP 320M
  • メインメモリ 512MB(一部VRAMに使用)
  • HDD 40GB
  • フロッピーディスクドライブ
  • DVD-ROM&CD-R/RWコンビネーションドライブ

 

2.Plamo Linux 5.3でいきましょう!

今まで何台かのパソコンに様々なディストリビューションをインストールしてきました。

しかし、3大ディストリビューションといえる(?)ディストリビューションのうち、Debian系とRHDL系のディストリビューションはインストールしてみましたが、Slackware系のディストリビューションはインストールしていませんでした。

思い返せば20年近く前、ノストラダムスの大予言で恐怖の大王が…などと言われていた頃に『Slackware』をインストールしようとしましたが、結局うまくいかず玉砕した苦い思い出があります

その頃は日本語化も有志のプロジェクトみたいなもので対応していて、ちょっと難しかった記憶が…嗚呼。

気を取り直して、今回はプチリベンジとしてSlackware系のディストリビューションをインストールしようと思い探してみたところ、日本人が作っているディストリビューションで、インストールも日本語化されているというディストリビューション『Plamo Linux』の最新版が年末にリリースされていました。

ということで、今回は『Plamo Linux』でいきましょう!

 

3.インストール前の準備

今回も『Plop Boot Manager』を利用してUSBからインストールしたいと思ったのですが、どうもSlackware系のインストーラーでは、途中でインストール元を指定する関係で、簡単にはいかなそうです。

そこで今回は、isoイメージをDVDに焼いてインストールするという正攻法でいこうかと思います。

なお『Plamo Linux』の最新版は、『Plamo Linux5.3』のようですので、リリースアナウンスのとおり、山梨大学のringサーバから『plamo-5.3_x86_dvd.iso』をダウンロードしました。

では、インストールを始めましょう!

 

4.いよいよインストール

『Plamo Linux』のインストーラーはCUIでしたので、今回もスクリーンショットなしでいきます。

  1. DVDを挿入して電源を入れ、『Fujitsu』のロゴが表示されたら、F12キーを連打します。
  2. Boot Device Menuが表示されますので、cd-romを選び実行します。
  3. 暫くして『install login:』プロンプトが表示されたら、『root』と入力して実行します。
  4. 『PLAMO LINUX』のロゴが表示されたら『#』プロンプトに対し、『setup』と入力して実行します。
  5. 『Plamo Linux のセットアップメニューへようこそ』の画面が表示されたら、『cfdisk』を選択し〈了解〉します。
  6. 『HDD selection』画面に移りますので、『/dev/sda』を選び〈了解〉します。
  7. 今回は期限の切れたWindowsXPからLinuxへ載せ替えるのが趣旨ですので、『sda1』や『sda2』など全ての既存エリアを下のメニューで『削除』します。
  8. 初めに『swap』領域を作ります。『基本/論理 空き領域』を選び、下のメニューで『新規作成』-『基本領域』と進むと、『サイズ』を聞いてきますので『512』を入力し実行、追加する領域の場所の指定で『最初から』を選んで実行します。
  9. 『基本領域 Linux』ができていますので、それを選び、下のメニューで『FSタイプ』を実行すると、『続けるには何かキーを入力してください』となるので何かキーを押し、『ファイルシステムタイプを入力してください』となったら、『82』を入力して実行します。
  10. 次に『ルートパーティション』を作ります。『基本/論理 空き領域』を選び、下のメニューで『新規作成』-『基本領域』と進むと、『サイズ』を聞いてきますが、デフォルトで全サイズ容量が表示されているので実行します。
  11. 同じく『基本領域 Linux』ができていますので、それを選び、今度は下のメニューで『ブート可』を実行すると、『フラグ』欄に『ブート』が表示されます。
  12. これでパーティションの設定が出来ましたので、下のメニューで『書き込み』を実行して、『パーティション領域をディスクに書き込んでもよろしいですか』と聞かれたら『yes』とします。
  13. 下のメニューから『終了』を実行します。
  14. 『Plamo Linux のセットアップメニューへようこそ』の画面に戻りますので、下から2番目の『install』を選択し〈了解〉します。
  15. 『Plamo Linuxインストールメニュー』の画面になりますので、『ADDSWAP』を選択し〈了解〉します。
  16. 『スワップ領域が見つかりました』の画面になりますので、〈はい〉を実行します。
  17. 『MKSWAPを使いますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  18. 『スワップパーティションの初期化が終了しました。』の画面が表示されたら、〈了解〉します。
  19. 『スワップ領域の設定完了』の画面が表示されたら、再度、〈了解〉します。
  20. 『インストールを続行しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  21. 『Linuxをインストールするパーティションの選択:』の画面が表示されますが、選択できるパーティションは1つだけですので、そのまま〈了解〉します。
  22. 『パーティション/dev/sda2のフォーマット』の画面が表示されたら、『Format』を選んで〈了解〉します。
  23. 『/dev/sda2のFS形式の選択』の画面が表示されたら、好きなものを選んで〈了解〉します。どれを選べば良いか分からない場合は、『ext3』を選べば良いらしいのですが、今回は、1番上にあった(デフォルトの?)『ext4』のまま〈了解〉しました。
  24. 『DOS/Windows/Windows NTパーティションの設定』の画面が表示されたら、『Quit』を選んで〈了解〉します。
  25. 『続行しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  26. 『インストール元の選択』の画面が表示されたら、『1 CD-ROMからインストール』を選んで〈了解〉します。
  27. 『Install from the Plamo Linux CD-ROM』の画面が表示されたら、『scan』を選んで〈了解〉します。
  28. 『CD-ROMが見つかりました』の画面が表示されたら、〈了解〉します。
  29. 『インストール方法の選択』の画面が表示されたら、『plamo』を選んで〈了解〉します。
  30. 『続行しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  31. 『インストールするカテゴリの選択』の画面で、今回は、『lof』の上でスペースキーを押し『*』を付けて『統合オフィスソフト』もインストールするようにしました。
  32. その後〈了解〉します。
  33. 『継続しますか?』の質問に〈はい〉で答えます。
  34. 『プロンプトモードの選択』画面で、『RECOM』を選んで〈了解〉します。するとインストールが始まります。
  35. 暫くすると 『システム設定』画面になります。システムの設定を行うかの質問に〈はい〉で答えます。
  36. 『install bootloader』画面になるので、『grub』を選んで〈了解〉します。
  37. 『grub-installの実行』画面で〈はい〉を実行します。
  38. 『grub.cfgの内容』が表示されますので、〈終了〉を押します。
  39. 『continue?』の質問に〈はい〉で答えます。
  40. 『grubのインストール先指定(1)』画面で『M』を選んで〈了解〉します。
  41. 『grubのインストール先指定(2)』画面で〈OK〉します。
  42. 『grubをMBRにインストール』画面で〈はい〉を実行します。
  43. 『インストール完了』画面で〈OK〉します。
  44. 『ネットワークの設定?』画面で〈OK〉します。
  45. 『configure your network』画面で〈了解〉を押します。
  46. 『configure your hostname』画面で『plamo』と入力して〈了解〉を押します。
  47. 『configure your domainname』画面で〈了解〉を押します。
  48. 『接続方法の変更』画面で『Dhcp』を選んで〈了解〉します。
  49. 『Specify nameserver ?』の質問に〈いいえ〉と答えます。
  50. 『finish network configuration』画面で〈了解〉します。
  51. 『時間帯の設定』画面で〈はい〉を実行します。
  52. 『システムの最終設定』画面で〈了解〉を実行します。
  53. コマンドラインで『新しいUNIXパスワードを入力してください:』となるので、パスワードを決めて入力します。
  54. 『新しいUNIXパスワードを再入力してください:』に、再度パスワードを入力します。
  55. 『セットアップ完了』画面で〈了解〉します。
  56. 『Plamo Linuxインストールメニュー』の画面に戻りますので、『EXIT』を選んで〈了解〉します。
  57. DVD吐き出され『#』プロンプトになりますので、『reboot』と入力し、実行します。
  58. 『plamo login:』プロンプトになりますので、『root』と 入力し、実行します。
  59. 『password:』と聞かれるので、先ほど設定したパスワードを入力し、実行します。『root@plamo:~#』のプロンプトが現れ、無事CUI画面で起動しました。

 

5.一般ユーザの作成とGUIの起動

実際に使うに当たり、一般ユーザを作成し、その際に使用するWindow Managerを指定します。

  1. rootのコマンドプロンプトで『adduser』と入力し、実行します。
  2. 『Can you read Japanese chars on this term? [y/N]』に『y』と入力し、実行します。
  3. 『新しいユーザのログイン名を指定ください』の問いに好きなログイン名を入力し、実行します。
  4. 『ユーザIDは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  5. 『属するグループは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  6. 『他のグループにも属しますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  7. 『ホームディレクトリは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  8. 『使うシェルは?』の問いに何も入力せず、実行します。
  9. 『使うWMは?』の問いに『2』を入力し、実行します。
  10. 『ローマ字,かな入力,NICOLA 入力のどれを使いますか?』の問いに『1』を入力し、実行します。
  11. 『伝統的なIMの代わりに新世代IMを使いますか?』の問いに『1』を入力し、実行します。
  12. 『ビジュアルベルを使いますか?』の問いに何も入力せず、実行します。
  13. 『フォントサイズ』を3回聞かれますので、何も入力せず、実行します。
  14. 『アカウントの有効期限は?』の問いに何も入力せず、実行します。
  15. データの確認をしてきますので、実行します。
  16. 『Full Name』『Room Number』『Work Phone』『Home Phone』『Other』と聞かれるので、適当に入力して(または入力せず)、実行します。
  17. 『Enter new UNIX password:』 に新しい一般ユーザ用のパスワードを入力し、確認でもう一度入力します。
  18. 新規に一般ユーザの登録が完了しますので、『exit』と入力し、実行します。
  19. 『plamo login:』に新しいユーザ名を入れ、パスワードも入力します。
  20. 一般ユーザの『CUI』にログインしますので、『startx』とインストールし、実行します。
  21. 『GUI』が起動し、『ようこそXfceへ。初めてパネルが起動されました。』のウィンドウが開きますので、『デフォルト設定を使用する』を押します。
  22. これで、無事インストールが終わりです。

plamo linux

 

5.インストールを終えて

苦節十数年、やっと『Slackware』系のディストリビューションをインストールすることができました。

正確には、『CUI』では世紀末当時もインストールできていたのですが、Window Managerを起動できずにいました。

感無量です。

 

見たところ、メニューもアプリケーションも日本語化されて良い感じです。

が、今回のノートパソコンで使用するには、少し重過ぎる気がします。

メモリを増設するか、違う軽量ディストリビューションに替えるか!?