先日、Fujitsu FMV-BIBLO NB20D/Aへ『Ubuntu 14.04 LTS Server』をインストールしましたが、その際、日本語の文字化けが酷かったので、対処法をネットで色々と調べてみました。

 

1.言葉は同じ『日本語環境の構築』なのですが

インターネットで『Ubuntuサーバー 文字化け』や『日本語』などで検索すると、『日本語環境の構築(文字化けへの対応など)』について、複数の方法が見つかりました。

しかしながら、実際にそれらの方法を試しても、望んでいたとおりの結果が得られないものもあり、初心者としては、困惑するばかりでした。

結局、『どんな状態から、日本語環境を構築したいか(文字化けに対処したいか)』によって方法が違うようなのですが、私のような初心者には、それが明記されていないことが混乱の元だったので、調べた結果を整理しておきたいと思います。

例によって、初心者の調べた内容なので、

『間違い』や『勘違い』があるかも知れません!

 

2.混乱した最大の原因

先ず、大前提として『Ubuntu 14.04 LTS Server』をインストールし、ログインした直後の『パソコンのCUI画面(標準コンソール)』では、日本語は文字化けして表示できないそうです。

それにも拘わらず、『Ubuntuサーバーの日本語環境構築』と銘打って、言語の設定(ロケール)を日本語に直す方法が書かれたサイトが沢山ありました。

ロケールを変えても日本語は表示されないし、そもそも日本語でインストールすれば、勝手にロケールも日本語になっているのに、何故、これほどまでに『ロケールの変更方法』がでてくるのでしょう。

どうやら、

  1. サーバーは、英語で運用することが多い(ほとんど?)
  2. 他のパソコンからリモートでサーバーに接続したとき、ロケールが日本語になっていれば、そちらのパソコン側では日本語を表示できる

とういうことのようなのです。(実験はしていませんが。。。)

このことに気付くまでに、何回インストールし直したことか(涙)

 

3.場合分けして、『日本語環境の構築』

前置きが長くなりましたが、場合分けして方法を整理してみます。

1)英語でインストールした後、日本語環境を構築する場合

主にリモート接続したパソコンからサーバを操作する(標準的な?)使い方で、日本語環境を構築すると言う場合、このことを指すのだと思います。(ちょっと自信なし)

これで、リモート接続したパソコンでは日本語表示になります(と思います)が、サーバーパソコンでは、文字化けになります。

  1. 日本語関連のパッケージをインストールする
    sudo apt-get install language-pack-ja-base language-pack-ja
  2. ロケールを日本語に変更する
    sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE=”ja_JP:ja”
    source /etc/default/locale

 2)日本語でインストールした後、サーバーパソコン側の文字化けに対処する場合

(上記『1)』で』日本語環境を構築した後も対象です。)

サーバーパソコンの画面(標準コンソール)では日本語が表示できないため、ロケールを英語にして文字化けを無くします。

リモート側では、そのまま日本語表示になる(と思います)。

  1. 適当なエディタで、『~/.bashrc』という設定ファイルを開く(以下は『vi』を使用した例)
    vi ~/.bashrc
  2. 『G』を押して、文末へ移動する
  3. 『$』を押して、行末へ移動する
  4. 『a』を押して、入力モードにする
  5. 『Enter』を2回押して改行し、次の命令を入力する
    case $TERM in
         linux)LANG=C ;;
         *)LANG=ja_JP.UTF-8 ;;
    esac
  6. 『Esc』を押して、編集モードにする
  7. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する
  8. 変更した設定ファイルを反映させる
    source ~/.bashrc

 3)日本語でインストールした後、日本語対応ターミナルエミュレータを入れる場合

あまり推奨されていないようなのですが、サーバーパソコンの画面で、日本語を表示できない『標準コンソール』から、日本語が表示できる『fbterm』というターミナルエミュレータを起動し、日本語を表示できるようにします。

  1. 『fbterm』をインストールする
    sudo apt-get install fbterm
  2. 日本語フォントをインストールする(今回は『unifont』をインストールした例)
    sudo apt-get install unifont
  3. デフォルトの文字サイズ『12』では文字が潰れるので、『~/.fbtermrc』という設定ファイルを変更して文字サイズを『16』にする(以下は『vi』を使用した例)
  4. 『~/.fbtermrc』をエディタで開く
    vi ~/.fbtermrc
  5. 矢印キーで『font-size=12』を探す
  6. 『a』を押して、入力モードにする
  7. 『12』を『16』に書き換える
  8. 『Esc』を押して、編集モードにする
  9. 『:wq』と入力して実行し、変更を保存する
  10. 『fbterm』を起動する
    sudo fbterm

 

4.作業を終えて

今回は、良く分からないながらも、どうにか解決することができました!

とは言うものの、初心者が見よう見まねで作業をしましたので、『無駄な部分』『勘違いしている部分』などもあるかも知れません。

ちなみに、今後は『軽量なデスクトップ環境』をインストールする予定なので、『2)』の方法で、標準コンソールのまま英語表示になるようにしていじっていますが、今のところ特に問題は起こっていません。

また、『1)』については、リモート接続する環境を構築するまでに至っていませんので、実験していませんが、そのうち試してみたいと思っています。