WindowsXPがインストールされた古いパソコンにLinuxをインストールしてみるシリーズ(?)の第3弾です。

今回は『Sotec Afina AL7190CL』にLinuxをインストールしてみたいと思います。

 

1.Sotec Afina AL7190CLのスペック

Sotecから2004年10月に発表された無線LAN搭載12.1型モバイルノートパソコンAfina AL7190CLは、CPUにモバイルAMD Athlon XP-M 1900+を搭載し、無線LANを内蔵していながら、ソーテックダイレクトから10万円ちょっとで購入できる格安パソコンでした。

今回使用したパソコンのスペックは次のとおりです。

  • モバイルAMD Athlon XP-M 1900+
  • メインメモリ 384MB
  • HDD 30GB
  • DVD-ROM&CD-R/RWコンビネーションドライブ
  • 無線LAN IEEE802.11b/g準拠

 

2.linuxBean14.04でいきましょう!

さてさて今回はかなりの非力ノートパソコンです。だいたいメモリが384MBしかなくて、しかもその内32MBを内蔵グラフィックで使用してしまうので、実質352MBしかありません。

そんな中で、『調整しなくても日本語が使える』『Linux初心者が古いPCを再生させるための切り札』を目指している日本製ディストリビューション『linuxBean』が気になっていましたのでインストールしてみたいと思います。

 

3.インストール前の準備

今回はUSBからのブートができそうにありませんでしたが、USBWriterを使ってisoイメージを書き込んだUSBから、例の擬似的にUSBブートを可能にする『Plop Boot Manager』を使ってインストールしたいと思います。

→『Plop Boot Manager』の使い方は過去の記事をご覧ください。

最新版の『linuxBean14.04』のisoイメージは、sourceforge.jpのlinuxbeanページからダウンロードできます。

さて『Plop Boot Manager』を焼いたCDをパソコンに挿入し、『linuxBean14.04』のisoイメージを書き込んだUSBを挿したらパソコンの電源を入れましょう。

 

4.いよいよインストール

さて、暫くすると『linuxBean14.04.1』という起動モードを選べる画面が出てきますので、『Safe graphic mode』を選んでライブ起動します。

  1. ライブ起動直後の画面です。左側上のアイコン『linuxBean14.04のインストール』をダブルクリックしてインストールを始める。linuxBeanライブ起動後画面
  2. 『ようこそ』画面で、『日本語』が選ばれていることを確認して『続ける』ボタンを押します。ようこそ画面
  3. 『linuxBeanのインストール準備』画面で、『インストール中にアップデートをダウンロードする』と『サードパーティのソフトウェアをインストールする』にチェックをして『続ける』ボタンを押します。インストール準備画面
  4. 『インストールの種類』画面で、『Microsoft Windows XPをlinuxBeanで置き換える』を選んで『続ける』ボタンを押します。インストールの種類画面
  5. 『Microsoft Windows XPをlinuxBeanで置き換える』画面で、ドライブが『sda』になっていることを確認して、『インストール』ボタンを押します。インストールを押す
  6. 『どこに住んでいますか』画面で、東京に住んでないけど日本在住なら『Tokyo』になっていることを確認して『続ける』ボタンを押します。どこに住んでいますか
  7. 『キーボードレイアウト』画面で、『日本語』になっていることを確認して『続ける』ボタンを押します。キーボードレイアウト
  8. 『あなたの情報を入力してください』画面で、『あなたの名前』『コンピューターの名前』『ユーザー名』『パスワード』を入力し、『自動ログイン』『パスワードを要求する』かを選んで、『続ける』ボタンを押す。あなたの情報入力
  9. 『インストールが完了しました』画面がでたら、『今すぐ再起動する』を選んで、パソコンを再起動する。インストール完了
  10. 再起動後『linuxBean設定ウィザード』が起動しているので、説明欄を見ながら必要なものにチェックを入れる。オフィスソフトなど好きなソフトが入れられます。デスクトップのアイコンからいつでも起動できる様なので、今回は『キャンセル』しました。設定ウィザード
  11. 無事インストールが終わりました。インストール完了

 

5.インストールを終えて

Ubuntuベースということで、インストールは非常に簡単でしたが、最初のライブ起動のモードを選ぶ画面で 、標準のモードでは起動しませんでした。詳しくないので何が問題なのか分かりませんが、ライブ起動する前に画面がおかしなことになってしまうので、『Safe graphic mode』を使ってみましたが、功を奏してライブ起動することができました。

また設定については、きめ細かく日本語での説明があるので、日本人かつLinux初心者ならこのディストリビューションを使って間違いない!でしょう(たぶん)。

linuxBean設定ウィザード秀逸!